尼崎市ほほえみ歯科のスタッフブログ

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春に増える親知らずトラブル~季節の変わり目に注意したいサインとは~

新生活が始まる春、慌ただしい毎日を送る中で、「奥歯の奥がなんだか腫れっぽい」「口を開けると奥のほうが痛む」といった症状に悩まされたことはありませんか。実はこの親知らず周辺のトラブルは、春という季節に増加しやすい傾向があることをご存知でしょうか。今回は、なぜ春に親知らずのトラブルが増えやすいのか、そのメカニズムと対策について詳しく解説していきます。

親知らずとはどのような歯か

親知らずは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれる、一番奥に生えてくる歯です。一般的には10代後半から20代にかけて生えてくることが多く、上下左右合わせて4本生えるのが基本ですが、生えてこない場合や、一部だけ生えている場合など個人差が大きい歯でもあります。

現代人は顎が小さくなる傾向にあるといわれており、親知らずが生えてくるための十分なスペースが確保できないケースが多く見られます。そのため、まっすぐ生えずに斜めや横向きに生えてきたり、歯ぐきの中に埋まったままの状態になったりすることが少なくありません。こうした生え方の複雑さが、親知らず周辺のトラブルを引き起こす大きな要因となっています。

春に親知らずトラブルが増えやすい理由

1.新生活によるストレスと免疫力の低下

春は進学や就職、転勤、異動など、生活環境が大きく変化する季節です。新しい環境への適応には多くのエネルギーを要し、知らず知らずのうちにストレスが蓄積しやすくなります。ストレスが蓄積すると免疫力が低下しやすくなり、親知らず周辺に潜んでいる細菌の活動を抑えきれなくなることで、炎症が起こりやすくなります。

2.寒暖差による体調不良

春は一日の中でも寒暖差が激しい季節であり、この気温の変動に体がうまく適応できないと自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは免疫機能にも影響を及ぼし、体調を崩しやすい状態になることで、親知らず周辺の炎症が起こりやすくなる一因となります。

3.疲労の蓄積

新生活のスタートは楽しみである一方、心身にとっては大きな負担がかかる時期でもあります。慣れない環境での緊張状態が続くことで疲労が蓄積し、免疫力の低下を招きやすくなります。この疲労の蓄積が、親知らず周辺の智歯周囲炎と呼ばれる炎症のきっかけとなることが少なくありません。

4.生活リズムの乱れによるケア不足

新生活が始まると、忙しさから食事の時間が不規則になったり、歯磨きが疎かになったりすることがあります。特に一人暮らしを始めたばかりの方は、これまで当たり前だった口腔ケアの習慣が崩れやすい時期でもあり、親知らず周辺のプラークの蓄積を招きやすくなります。

春に多い親知らずトラブルの症状

智歯周囲炎

親知らずが斜めや一部だけ生えている場合、歯と歯ぐきの間に汚れが溜まりやすくなり、その部分に細菌が繁殖することで炎症を起こすことがあります。これを「智歯周囲炎」と呼び、歯ぐきの腫れや痛み、口を開けにくくなる開口障害などの症状が現れます。免疫力が低下しやすい春の時期は、この智歯周囲炎が特に起こりやすいとされています。

発熱や顔の腫れを伴う場合

智歯周囲炎が進行すると、炎症が周囲の組織にまで広がり、発熱や頬の腫れを伴うことがあります。症状が強い場合は、早急な対応が必要になります。

隣接する歯への影響

親知らずが斜めに生えていると、隣の歯を圧迫し、痛みや歯並びへの影響を引き起こすことがあります。また、親知らずと隣の歯の間に汚れが溜まりやすく、虫歯のリスクが高まることもあります。

親知らずトラブルのサインをチェックしましょう

以下のような症状が見られる場合は、親知らず周辺にトラブルが起きている可能性があります。

・奥歯の奥のほうに腫れや痛みがある
・口を開けにくい、開けると痛みがある
・食事の際に奥のほうが噛みにくい
・頬が腫れている、熱っぽさを感じる
・喉の奥が痛む

これらの症状に心当たりがある場合は、早めに歯科医院や口腔外科を受診することをおすすめします。

春の親知らずトラブルを防ぐための対策

ストレスケアと十分な休息

新生活によるストレスは避けがたいものですが、十分な睡眠を確保し、リラックスする時間を意識的に作ることで、免疫力の維持につなげることができます。無理をせず、心身を休める時間を大切にしましょう。

丁寧な口腔ケアを継続する

親知らず周辺は歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすい部分です。ワンタフトブラシなどを活用し、意識的に親知らず周辺を丁寧に磨くようにしましょう。

体調管理を意識する

寒暖差の激しい季節だからこそ、服装で温度調整をしたり、バランスの良い食事を心がけたりすることで、体調を崩しにくい状態を保つことが大切です。

定期的な歯科検診を受ける

親知らずの状態は、レントゲン検査などを通じて専門的に確認することができます。新生活が始まる前や、体調に余裕のあるタイミングで一度歯科医院を受診し、親知らずの状態を確認しておくと安心です。

こんな場合は早めに歯科医院や口腔外科を受診しましょう

以下のような場合は、自己判断で様子を見るのではなく、早めに専門医療機関を受診することが大切です。

・痛みや腫れが強く、数日経っても改善しない
・発熱や顔の腫れを伴っている
・口を大きく開けられないほど症状が強い
・繰り返し同じ症状が起こっている

親知らずのトラブルは、症状が落ち着いたとしても繰り返し炎症を起こすことが多いため、根本的な対応として抜歯が検討されることもあります。今後の見通しについても、歯科医院で相談しておくとよいでしょう。

まとめ

春は新生活によるストレスや寒暖差、疲労の蓄積などが重なり、親知らず周辺のトラブルが起こりやすい季節です。「奥歯の奥がなんだか腫れっぽい」と感じたら、それは体からの大切なサインかもしれません。十分な休息とストレスケア、丁寧な口腔ケアを心がけるとともに、気になる症状がある場合は早めに歯科医院や口腔外科に相談し、忙しい新生活を快適に過ごせるよう備えていきましょう。

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